真面目くんがネクタイを緩めるとき
嫌だ。こんなの。
押し返してもビクともしない
何度も角度を変えてキスする梶に
必死で抵抗するけれど、
「それ、無駄だから。」
そう言って冷たく笑う。
「ね、梶っ……もうやめ、っん。」
すると、しゅるっという音が聞こえて
梶のネクタイが外れたのが見えた。
「いつまでも抵抗してると
これで縛りますよ?」
イライラとしたようにそう言ってから
ネクタイで私の手を綺麗にまとめて縛っていく。
「これで胡桃さん、何もできませんね。」
冷たく笑う梶が怖かった。