真面目くんがネクタイを緩めるとき
今日の帰りに話すしかない!
そして、帰り道
「あのね、梶……っ」
「あ……見てください。穀物屋ですよ」
梶が指差す方向には少し小さなお店があった。
「穀物屋ってなに?」
「入ってみれば分かりますよ。」
私達がドアを開けて中に入ると
たくさんの穀物の世界が広がった。
そこにはドライフルーツとか五穀米のもととか
見たことの無いものもあった。
そして、梶が指差した。
「胡桃。」
どきっ……。
いつになったら直るんだろうか
梶が胡桃と呼ぶ声に反応しちゃう私は。