真面目くんがネクタイを緩めるとき


今日の帰りに話すしかない!

そして、帰り道


「あのね、梶……っ」

「あ……見てください。穀物屋ですよ」


梶が指差す方向には少し小さなお店があった。

「穀物屋ってなに?」


「入ってみれば分かりますよ。」


私達がドアを開けて中に入ると

たくさんの穀物の世界が広がった。


そこにはドライフルーツとか五穀米のもととか

見たことの無いものもあった。


そして、梶が指差した。


「胡桃。」


どきっ……。

いつになったら直るんだろうか


梶が胡桃と呼ぶ声に反応しちゃう私は。


< 280 / 343 >

この作品をシェア

pagetop