真面目くんがネクタイを緩めるとき


夢を持ってる人って無敵だって

そう思うんだよね。


「ええ、まぁでもその分……


何でもないです」

梶はその分……と言い出してやめた。


その分なんだろう?
時間が削られるとか?

でも、そんな事じゃないような気がする

まぁそれは、夢を持たない私には分からないことか。

なんて、

簡単に片付けてしまった事に

後々後悔がやって来ることを私はまだ知らない。


月日がたつほど、みんな勉強し始める

今では昼休みにも関わらず

ペンを走らせている人も少なくない。

もちろん梶もその中の一人で

デートも最近は学校の図書室か駅の近くの図書館で勉強する事が増えた


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