真面目くんがネクタイを緩めるとき
私がそう言うと梶は少し驚いて複雑な顔をした。
そんな顔したって、許してあげないんだから
「私が反対するとでも思った?
それとも、私が行かないで泣き叫ぶだろうって
そう思ったわけ!?」
私の強い口調で梶は何も言い出さない。
「バカにしないで!!!!
大好きな人の夢くらい
応援してやるわよ!
笑顔で行ってらっしゃいくらい……っ。
言えるわよ……ばか……。」
私から流れる大粒の涙
頬を伝って零れていく。