真面目くんがネクタイを緩めるとき


きっと、今の私は学年で1番可愛いなんて言われてるとは

思えないほどヒドイ顔をしてると思う。


「ごめんね……梶っ

本当はこんな事言いたいんじゃないの

私が頼りなくて、梶が苦しんでる時にその事を

一緒に共有出来なくて……


ごめ……っん、

あんなに梶といたのに本当にごめ……」


ぎゅっ、
そこまで言った時

梶は起き上がって私を抱きしめた。


強く、しっかりと。



「俺が……無理だったんです

胡桃さんと離れるなんて」



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