真面目くんがネクタイを緩めるとき


「僕は真面目くんです。


だから、どちらか選んで片方を捨てるなんて

キャラじゃない。


どっちも選んで必ず成功させます。


だから胡桃。


アメリカで俺が医者になって、

こっちに帰って来たら



僕と結婚してくれませんか?」




川の流れる草むらでプロポーズ。

全然ムードなんてないけれど


「幸せに……っ、してくれる……?」


「当たり前でしょう?」


私は泣きながら何度も頷いた。



< 315 / 343 >

この作品をシェア

pagetop