真面目くんがネクタイを緩めるとき

私が梶を見ると、梶は


「さぁ?いつでしたかね?

あなた達がくる前から僕はここにいましたけど。」

しれっとそう答えた。


最初から見てたんじゃない!


「だったらもっと早く助けてよ

見てるなんて趣味悪い!」

私がそう怒鳴ると梶はこう言った。


「助けてほしそうには見えませんでしたけどね


それに僕はあなたのヒーローに

なるつもりはありませんから」


あっそうですか!
だったらずっと見てれば良かったじゃない。

それに、
別にヒーローになってほしいなんて思ってない。

ヒーローなんていつも来ない

全部自分で何とかして、自分で戦って、


私にヒーローなんて必要ないの。
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