真面目くんがネクタイを緩めるとき



クラスの人とはほとんど話さないし

そう言えば、顔だってよくみた事ないや……。


「ふふっ、面白ろそうじゃん。

新しいタイプを堕とすなんて」


「悪趣味~」

楽しそうに笑う私の顔を見て、美影はそう言った。



最初は本当にただのゲームみたいな感覚だった


真面目くんでも堕ちるのかってね。

自信だってあった


男なんてみーんな同じ


けっきょく最後は私に堕ちて終わりでしょって


だから、まさか私があんな事になるなんて



思っても見なかったんだ。
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