さよなら 【短編】



「おはよ」

朝・学校に着くと
親友の優子が声をかけてくる。


「ああ…おはよ」

真紀は、優子にすら
先輩に対する気持ちを伝えてはいない。




「なんか、最近。
 真紀、遅い時間まで残ってるんだって?」


優子は、バレー部のキャプテンをしているだけあって、
情報網は広いほうだった。

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