恋音!
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「おっ、おい。まぢでバンドなんか組むのか?」
「うんっ!!」
「 大勢の前でうたうんだぞ?」
「うんっ!!」
「……あいつとだぞ?」
「うんっ!!」
だって、こんなチャンス、二度とないよ!!!!
にやにやしてる私の顔を見て、南は、呆れたようにため息をついた。
そんなにため息ついてると、幸せ逃げちゃうよ…?
「幸せ逃げないから」
南、じつはエスパーなんじゃ……
「はぁ…。しょうがないなぁ。
俺もバンドに入ってやるよ」
―――――――――――――え??
「ちょ、ちょっと待って!! えっ?南…」
「だーかーら、お前が迷惑かけないように、俺が見張るんだよ!! とにかく、入るから。」
「南、音楽できるっけ?」
「あ?ギターなら、できる。」
そうだ。南、ギターできるんだった…
しかも、めっちゃうまい。
「ルイに言っておけ」
「は、はい…」