恋音!
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南がバンドのメンバーに加わり、今では真理ちゃんも入れて、4人になった
真理ちゃんは、嫌がってたけど、私がひつこくお願いしてるうちに、しぶしぶ加わってくれたのだ
…ありがとう!真理さま!
そして今日は、4人でバンドの詳しい打ち合わせのために、“カラオケmomo”に来ている
「それにしても、ほんっと適当なメンバーね。大丈夫かしら?」
「大丈夫!だって、ルイ君は見た目的にギター上手そうだし。南は、私のお父さんにギター鍛えられてたし! え~っと、真理ちゃんは格好いいし!」
「格好いいって…。関係ないんじゃない?」
初めての打ち合わせに興奮気味の私に対して、真理ちゃんはすんごく、冷静。いや、“面倒くさい”ってオーラ出まくり。
それでも、参加してくれる真理ちゃん…
大好きっ♪
「まぁ、まぁ。ルックスも大切だもんね。
…それじゃあまず…ポジションを決めようか」
そうだ!打ち合わせしなきゃね!Niceルイ君。
「とりあえず、ギターは僕と宮内くんだよね。
えっと……真理ちゃんは…ドラムとか、どうかな?」
「いいわ。ドラムね」
わぁ、真理ちゃんがドラムかぁ!
これは、また女子にモテるぞ。真理様。
真理様、イケメン♪
「ふうり。お前はボーカルな。」
「は、はい!!」
わわわ、わ 私がボーカルかぁ!
ちょっと不安だな…
うーーんと唸る私の頭を ぽんって、南が撫でた
「大丈夫。大丈夫。お前はあの偉大な親父さんの子供だろ?才能は一番あるんだ。
俺も一緒に練習するし」
あれ。なんか、南、優しい。
不安な気持ちは、いつの間にかふっとんでいた
――――わぁ、南ってよく見ると、本当にイケメンだなぁ。猫みたいな目は、光が当たると赤っぽく見える。人形みたい。
南がイケメンなのはよく知ってるけど、見れば見るほど、イケメンだなって改めて思う。
じっと見ていたら、南がふいっと顔を背けてしまった
「何ずっと見てんだよ…馬鹿ふうり」
「あ、ごめん」
――この時の南の顔が真っ赤になってたなんて、私は知らなかった