恋音!




――――――――――――――




南がバンドのメンバーに加わり、今では真理ちゃんも入れて、4人になった



真理ちゃんは、嫌がってたけど、私がひつこくお願いしてるうちに、しぶしぶ加わってくれたのだ



…ありがとう!真理さま!











そして今日は、4人でバンドの詳しい打ち合わせのために、“カラオケmomo”に来ている




「それにしても、ほんっと適当なメンバーね。大丈夫かしら?」





「大丈夫!だって、ルイ君は見た目的にギター上手そうだし。南は、私のお父さんにギター鍛えられてたし! え~っと、真理ちゃんは格好いいし!」




「格好いいって…。関係ないんじゃない?」





初めての打ち合わせに興奮気味の私に対して、真理ちゃんはすんごく、冷静。いや、“面倒くさい”ってオーラ出まくり。




それでも、参加してくれる真理ちゃん…


大好きっ♪








「まぁ、まぁ。ルックスも大切だもんね。
…それじゃあまず…ポジションを決めようか」





そうだ!打ち合わせしなきゃね!Niceルイ君。






「とりあえず、ギターは僕と宮内くんだよね。
えっと……真理ちゃんは…ドラムとか、どうかな?」




「いいわ。ドラムね」






わぁ、真理ちゃんがドラムかぁ!


これは、また女子にモテるぞ。真理様。


真理様、イケメン♪








「ふうり。お前はボーカルな。」





「は、はい!!」






わわわ、わ 私がボーカルかぁ!



ちょっと不安だな…








うーーんと唸る私の頭を ぽんって、南が撫でた








「大丈夫。大丈夫。お前はあの偉大な親父さんの子供だろ?才能は一番あるんだ。
俺も一緒に練習するし」







あれ。なんか、南、優しい。



不安な気持ちは、いつの間にかふっとんでいた




――――わぁ、南ってよく見ると、本当にイケメンだなぁ。猫みたいな目は、光が当たると赤っぽく見える。人形みたい。





南がイケメンなのはよく知ってるけど、見れば見るほど、イケメンだなって改めて思う。







じっと見ていたら、南がふいっと顔を背けてしまった






「何ずっと見てんだよ…馬鹿ふうり」







「あ、ごめん」


















――この時の南の顔が真っ赤になってたなんて、私は知らなかった































< 18 / 23 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop