恋音!
「ふうりちゃん」
隣の席のルイ君が、私を呼んだ
「なーに?」
ルイ君は小さいころ、イギリスに住んでいたらしい。お母さんがイギリス人って言ってたから、ハーフなのかな?
青い目に、スっとした顔立ち、背が高くて完璧なスタイル。
おまけに紳士的な性格なルイ君は、南とはまた違う、イケメンなのだ。
「今日の、放課後、空いてる?」
「空いてるよ~」
「じゃあさ、俺とカラオケでも行かない?ふうりちゃん、歌うの好きだよね」
ルイ君からの突然のお誘いに、ちょっとびっくり。
歌うのが何よりも大好きな私は、もちろん、そのお誘いにokをした。
「良かった。それじ「ふうり~っ」
教室のドアが勢いよくあいて、女子の歓声があがる。
集まる女子の間からきたのは、南。
「ふうり、今日「ふうりちゃん、じゃあ今日は放課後、カラオケね♪俺、楽しみだな」
南の言葉を遮って、ルイ君が微笑んだ。
「あ?」
南は、笑顔を向けているけど…
うん。めちゃくちゃ怖い。
「今日、ふうりちゃんとカラオケ行くから。…二人で。」
ルイくんは、怯むことなく紳士的笑顔で言葉をかえす。