恋音!



Saide 南



ヘッドフォンから流れる音楽を聞きながら、カラオケへ向かっている途中、


「あの…良かったら、メアドでも交換しませんか?…」


知らない女子に声をかけられた。


俺は、得意の作り笑いで言葉をかえす


「ごめんね、おねーさん。俺、暇じゃあないんだ♪」



残念~って頬をわざとらしく膨らませるその女。


あはは。ちょーキモいねw


そうゆう動作は、ふうりレベルじゃないと、逆効果なんだよ?w



思ってることを隠すように、作り笑いのままで俺はカラオケへ。





カラオケmomoの前に、ふうり達の姿が見えた




ふわふわ巻いてある髪に、桜色のワンピース。
細い手足と小さい顔、低めの身長は、人形みたいで可愛い。





俺に気づいてないあいつらに声をかけようとした時。





「…可愛いね。似合ってるよ♪」



ルイの声が聞こえた。




ふうりが、照れてるのが遠目でもわかる。


そんなふうりの頭を撫でるあいつを見てたら、苛々してきた


やべぇ。俺、妬いてんのか…?
















< 8 / 23 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop