恋音!
Saide 南
ヘッドフォンから流れる音楽を聞きながら、カラオケへ向かっている途中、
「あの…良かったら、メアドでも交換しませんか?…」
知らない女子に声をかけられた。
俺は、得意の作り笑いで言葉をかえす
「ごめんね、おねーさん。俺、暇じゃあないんだ♪」
残念~って頬をわざとらしく膨らませるその女。
あはは。ちょーキモいねw
そうゆう動作は、ふうりレベルじゃないと、逆効果なんだよ?w
思ってることを隠すように、作り笑いのままで俺はカラオケへ。
カラオケmomoの前に、ふうり達の姿が見えた
ふわふわ巻いてある髪に、桜色のワンピース。
細い手足と小さい顔、低めの身長は、人形みたいで可愛い。
俺に気づいてないあいつらに声をかけようとした時。
「…可愛いね。似合ってるよ♪」
ルイの声が聞こえた。
ふうりが、照れてるのが遠目でもわかる。
そんなふうりの頭を撫でるあいつを見てたら、苛々してきた
やべぇ。俺、妬いてんのか…?