【続】好きって言うまで離さねぇ。
「そんなことないでしょ!……あ!このお店可愛い」
可愛いルームウェアがショーウィンドーに飾ってあるお店。
普通の洋服も売ってるみたい。
「うわぁ、ほんとだ!ここ見よっ!」
果世ときゃっきゃ言いながら店内へ入った。
「家でも手を抜けない、ってのは私も同じかも」
洋服を一緒に見ていたら、果世が唐突にそう言った。
「ん?………あ、もしかして」
「皐が、部屋に急に入ってきたりするんだ」
困ったように笑う果世だけど、頬は少し緩んでいてどこか嬉しそうに見えた。