【続】好きって言うまで離さねぇ。



掛けちゃおっと!


───プルルルルル

耳元に無機質な機械音が響く。



「……あっ、もしもし冬『誰ぇ~?』


───えっ!?

あなたこそ誰!?


甲高い、鼻につくような女の子の声。

女の子と言うより、色っぽくて、女の人と言った方が正しい。


私は掛け間違えたかと思って、携帯をもう一度見るけど、間違ってなんかなかった。



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