【続】好きって言うまで離さねぇ。
俺はメイドさんに軽く会釈をしてから部屋へ戻った。
「侑梨……」
今すぐにでも、侑梨のところに行って誤解を解きたい。
何で……隣の部屋に住んでいて誰よりも近い距離にいるはずなのに
こんなにも、遠いんだよ……
「冬哉の顔こえ~!」
講義が終わった後、真宏が俺の顔を覗き込みながら言ってきた。
「……黙れ」
「しかも機嫌まで悪いのかよ。何かあったのか?」
元はと言えば、真宏が誘ってきたことがきっかけだったよな……
「っだから!にらむなよ!」
無意識ににらんでいたらしく真宏は顔を引きつらせていた。