【続】好きって言うまで離さねぇ。
春休みが終わり、俺は大学生活、侑梨は高校生活が始まった。
あれから───真宏達と遊んでから侑梨にずっと避けられている。
話そうにも聞く耳を持ってもらえなくて学校が始まってしまった。
「冬哉?マジで大丈夫?」
心配そうに見てくる真宏から、顔を反らした。
「何にもねぇよ……」
全部俺が悪いんだ。
話を聞いてくれない侑梨に、腹を立てることはおかしい。
怒ることなんて、ぜってーにしないから。
だから……話を聞いてくれよ…