【続】好きって言うまで離さねぇ。



「侑梨!どこほっつき歩いてんだよ!」


心配そうな顔をしながらも口調は厳しい───冬哉だった。


冬哉は成宮くんを、鋭い目付きで睨み付けた。



「お前、侑梨に触るんじゃねぇ」

「豊橋ちゃんを不安にさせた、あなたが悪いんですけどね?」

「は?」


成宮くんは冬哉に向かって、ふっと少しバカにしたように笑った。



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