【続】好きって言うまで離さねぇ。
ふいにそんな声が聞こえ我に返ると、侑梨が急かすように腕を引っ張っていた。
「もう果世と皐さん行っちゃったよ!私達も行こ!」
「あ、あぁ」
なんだ、結局は別行動か。
嬉しくて緩んでしまう頬を抑えながら、アミューズメントパークへ足を踏み入れた。
入ってすぐのところにはバッティングセンターがあった。
野球は小学生の時にやってたことがあったけど……
「冬哉?野球やりたいの?」