【続】好きって言うまで離さねぇ。
バッティングセンターを、じっと見ていたからか、侑梨がそう声を掛けてきた。
「んー…あぁ、ちょっとやってくる」
「そっか!私見てるね!」
侑梨に微笑みながら頷くと、バッティングセンターへ入った。
バットを受け取ったあと、確認のために軽く素振りをしてみた。
すると、昔の感覚を思い出した。
「………」
そんなに豪速球じゃなかったら、打てる。
普通に打ってもつまんねぇよな…