【続】好きって言うまで離さねぇ。
『はい、1年生並べー!』
学年主任の先生が指示を出した。
私達は慌てて前を向いた後、また目を合わせて笑い合った。
これから卒業式の練習が始まる。
中学の頃の卒業式の練習って、本当に面倒だった。
先輩の卒業式に思い入れはなかったから。
自分達の卒業式は泣いちゃったけど──…
でも今年は違う。
冬哉が卒業するのは寂しいけど、素晴らしい卒業式にしたいなって思う。
春は別れの季節。
それを痛いほど感じるけど──…
冬哉の卒業式は絶対素敵なものにするよ…!