【続】好きって言うまで離さねぇ。



「あ、すぐ始まるんだな」


今知りました、みたいな顔をして頷く冬哉。


……い、いやいや!

こんなに速いボールを打てるわけないよ!



「変な顔して、どうしたわけ」

「へ、変って!……じゃなくて、私打てな」


───バァンッ!


ひ、ひぃっ!

また飛んできた!


もー、ムリだよぉ……

さっきまでのやる気が消え、俯いてしまう。




「……仕方ねぇな」



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