【続】好きって言うまで離さねぇ。



「私じゃなくて冬哉がすごいんだよ?」


冬哉が一緒に振ってくれたから、ホームランなんだよ。

何で私がすごいの?



「いや、侑梨が打ったんだよ」

「だから……」


もう1回同じことを言おうと思ったけど止めた。


なんだかものすごく優しい顔して冬哉が笑ってたから。


その笑顔にキュンとなって言葉に詰まった、っていうのも正しい。



「つ、次行こうよ!」



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