【続】好きって言うまで離さねぇ。
✿一緒に過ごす時間 -冬哉Side-
侑梨と一緒に昼休みを過ごせる日なんて、後どのくらいだろう?
卒業式が近付くにつれて考えてしまう。
「冬哉?どうしたの、ぼーっとしちゃって」
屋上のベンチに2人座って弁当を食べる。
侑梨がキョトンとした表情で見てきた。
「いや、別に……それより大事な話があるとか言ってなかった?」
弁当を食べる前に「大事な話があるんだ」と言われたっきりで、
侑梨の弁当はほぼ食べつくされている。
すげぇ気になってるんだけど。