【続】好きって言うまで離さねぇ。
「そんな…!冬哉くんは立派じゃないか。咲哉さんの仕事も手伝っているんだろう?」
そう言って微笑みかけてくれるのは彰吾さん。
その優しい笑みは侑梨にそっくりだ。
「確かに父の仕事を手伝っていますが……あくまでも手伝いです」
黙って俺の話に耳を傾けてくれている3人。
侑梨も、さっきほど不安げな顔はしてないみたいだ。
「手伝いじゃ意味がないんです。大学でしっかり勉強して父の仕事を引き継ぎたいと思ってます」
だから、まだ……結婚出来ねぇんだ。