【続】好きって言うまで離さねぇ。
ちょっと困ったように眉を下げて俺を見つめてきた。
「まだ結婚しなくても……一緒に暮らせるよね…?」
心なしか瞳が潤んでいて、まるで小さな子犬みたいだ。
………こんなとこで誘惑する気かよ、侑梨。
ま、それはねぇか……侑梨だし。
「侑梨さえよければ、これからも住ませてもらうよ」
そう言って頭をポンと撫でると、侑梨は嬉しそうに目を細めた。
………だから何でこんなに可愛いわけ。