【続】好きって言うまで離さねぇ。
藍河 侑哉。
侑梨の“侑”と冬哉の“哉”から取ってつけたんだ。
とにかく可愛い男の子。
将来は冬哉に似てカッコよくなりそうだな…
「そんなのんびりしてていいのか?果世ちゃんが来るんだろ?」
冬哉の言葉にハッと我に返る。
そうだった!
午後から果世が遊びに来てくれるんだった!
「マフィン電子レンジに入れっぱなしだ~!」
バタバタとキッチンへ走る私に、冬哉はふっと優しく笑った。