【続】好きって言うまで離さねぇ。
「へ…?急にどうしたの?」
俺の腕の中におとなしく収まっている侑梨が不思議そうに尋ねる。
「俺が卒業したらしょっちゅう会えねーし、こうやって…」
「…──っ!」
「触れることも簡単には出来ねぇじゃん」
そう言いながら、さらに強く侑梨を抱き締める。
あー…何で2つも年が離れてるわけ?
俺が卒業した途端、侑梨に近付く男共がすげーいるだろうし。
それから守ってもやれねぇんだよな。