【続】好きって言うまで離さねぇ。



「私、まだ2年も高校があるんだよね……一緒に大学通えたらいいのになぁ」


えへへ、なんて笑ってみせる侑梨を愛しく思った。



「俺の大学が──…“キーンコーンカーンコーン”


俺の声にチャイムが被って、

昼休みが終わったことを告げる。



「冬哉、何か言わなかった?」

「いや……何でもねぇよ」


この話はまた今度でいいか。


そう思って、侑梨と別れた。



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