【続】好きって言うまで離さねぇ。



思わずため息をついてから洗面所の鏡に写る私を見つめる。


「よしっ!」


私の唯一の自慢である栗色の髪。

今日は卒業式だから──…気合い入れなきゃ!




「こんなもんかな…」


胸くらいまである髪を緩く巻いて

髪の毛を少しだけサイドに残して耳にかけた。

前髪はいつも通りパッツン。


久々に髪を結ばなかったけど……大人っぽく見えるかな?



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