【続】好きって言うまで離さねぇ。



否定の言葉を言い終える前に、唇に何かが当たった。


こ…ここ、玄関なのに!!



「き、キスはこんな所でするもんじゃな───…「あらぁ、朝からラブラブねぇ」


次は、間の抜けた声に遮られた。


───お母さんだ。



「愛梨さん、おはようございます」

「おはよう。冬哉くん、もう卒業なのねぇ」


私に構わず、話し始めてしまった冬哉とお母さん。



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