【続】好きって言うまで離さねぇ。
✿好きでいっぱい -侑梨Side-
「オシャレな料理のレシピ?」
果世はそう言って首を傾げた。
それに力強く頷く私。
「うん!冬哉に作りたくて!」
朝食は普通の和食だったし…
冬哉は“うまい”って言ってくれたけど、それだけじゃ私の気が済まないんだ。
「そっかぁ……一緒に住んでるんだもんね」
にこっと柔らかな笑みを浮かべる果世。
おいしい夕食を頑張って作って、冬哉を驚かせたいな!
そんなことを思いながら胸の前でクッションを抱き締める。