止まない雨はない
「わりぃーな。彼女の事なんだけど・・・」



「彼女って、ゆうちゃんのこと?

 まさか、ゆうちゃんを泣かすようなことしたんじゃないでしょうね。

 許さないよ。」




「いや・・・そのなっ。今時間取れるか?」



「当たり前よ。浩介なんて後回しだわ。

 今から行くから。

 恭哉は自分の家で待ってて。」


かおりはそういうと勝手に電話を終わらせた。

相変わらずの態度だが、今の俺はかおりに頼るしかないのが現状だ。

俺は自宅に急いで帰ることにした・・・




30分もたたないうちに、玄関のチャイムが鳴った。
それも連打。

切れてんなぁ・・・そんなことを思いながら、玄関を開けると、予想通り鬼のような顔をしたかおりが立っていた。

< 127 / 197 >

この作品をシェア

pagetop