止まない雨はない
「浩介。無理だ。俺の大切なものなんだ。

 彼女の誤解を解いて…俺を見てもらいたい。」



「   恭哉…お前。・・・・・・・・本気か?」



「ああ、本気だ。昔お前が言っていた女に出会ったんだ。

 こんなこと冗談で言えるわけないだろう。」



「そうか…でも、お前には無理だ。

 恭哉、お前は俺にとって大切な友人だ。

 お前にも幸せになってもらいたいと思っている。

 でも、ゆうはそれ以上に幸せになってもらいたいんだ。


 もし、ゆうが恭哉に何らかの気持ちを持っていたとしても、あいつの過去が邪魔をする」



「浩介…教えてくれ。彼女になにがあったんだ。

 頼む…」



俺は浩介に頭を下げた…


こんな頭 彼女のためなら何度でも下げてやる。

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