止まない雨はない
そんな俺の態度に浩介も焦ったのだろうか。


「恭哉やめろ。お前らしくない。

 お前はいつも俺様でいただろう…なぜだ?なぜそこまでゆうを…」



「そんなの知るかよ。


 俺だってびびってるよ。何度も考えたよ。

 でも、考えれば考えるほど、彼女じゃなきゃだめなんだ…

 やっと見つけた俺の…俺の光なんだ。


 奪わないでくれ…」




沈黙が怖いと思ったことはなかった。

こんなにも次に発せられる言葉にびくびくしたことも…

その静寂を破ったのは、他でもない浩介だった。
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