止まない雨はない
「違う!何度も電話した。
 これからもする。」


私の言葉をさえぎるように聞こえた声に私は震えた…
この声はさっきまで一緒だった恭哉さんの声だったから。


姿が見えなくても、声だけで分かるって…


「ゆうちゃん…落ち着いて聞いて。
 望月恭哉は私と浩介の共通の友人なの。


 ゆうちゃんの事もつい最近恭哉から聞いていたの。
 始め聞いた時はびっくりしたわ。

 ゆうちゃんから聞いていた男が恭哉だったなんて…
でもね。ゆうちゃんの今日見たことで大きな間違いがある。

 恭哉に彼女はいない。

 っていうか…彼女を作ったことは今までないの…
 ゆうちゃん、気が付いていたよね。
 恭哉に何かあるんだって…


 ゆうちゃんが嫌じゃなければ、本人から聞いてあげてほしいの…」



かおりちゃんは一気に私に話しをしてきた。

頭がついて行かない…
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