止まない雨はない
恭哉さんが、かおりちゃんと兄の友人?
どういうことなの・・・


でも、私は声を出すことができず、うなずくだけだった。

私の首が縦にふられたことを見て、かおりちゃんは恭哉さんに声をかけ、かおりちゃんと入れ替わりに恭哉さんが入ってきた。


そして、ドアは開いたまま、恭哉さんは私の前に座った…


「ゆりちゃん…今日は嫌な思いをさせてごめんね。
 もう、俺と会うのは嫌?」



私は声を出すことがまたできず、首を左右に振った。


「そっか…良かった。
 嫌われたかと思った…ちょっとホットした。」


少しの沈黙の後、恭哉さんは口を開いた


「ゆりちゃん…話し聞いてくれる?」



私は首を縦に振った。
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