止まない雨はない

「ありがとう…さっきあった人は正直誰なのか俺自身も覚えていないんだ。

　最低だと言われても仕方ないけど、俺は今までその日限りのような付き合いしかしこなかった。俺は今まで女性というものを信じていなかった…


　前に俺の家族の話をしたことがあったの覚えてる？

　俺の母親は俺達家族を捨てて男と家を出たんだ。

　そして理由は分からないけど、数年後なくなったと連絡がきた。

　そんな状況を子供のころに経験したからかな…

　女性ってものが、何だか信用できない存在っていうか…
　そんな風に思えて・・・

　だからって今まで俺がしてきた事を正当化したいわけじゃないんだ。
　

　でも、君に出会って・・・俺の中で何かが変わったんだ。

　自分の心なのに自分で分からないって・・・かなり戸惑った。
　　

　ゆりちゃん・・・俺は君が…君を大切に思っている。

　君は俺のなくしていた心のパーツのようにぴったりとあてはなるんだ…



　　…俺はゆりちゃん、君が好きだ。」