止まない雨はない
『ありがとうございます。

 ・・・よろしくお願いします。』



「ありがとうはこっちのセリフ。

 ゆりちゃん…ありがと。



 ・・・おーい。

 浩介…かおり・・・終わったぞ』



バタバタと二人分の足音が聞こえる…


「ゆうちゃん・・・入るわよ。」


かおりちゃんはそう言いながら部屋に入ってきた。

かおりちゃんにちゃんと言わなきゃと口を開きかけたとき…


先に声を発したのは恭哉さんだった。
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