止まない雨はない
「だから、ユリ。適当なのを選んでよ」

俺は、ユリを選んでほしいともう一度告げた。


それでも女は

『えっと…どんなお花が好きなんですか?』

わけが分からない…


こんなの相手にもならない。
顔すら見ていなかったが、俺は初めて、その女に目線を合わせた、


「あのさ、、、どんなって?俺ユリって言ったよね。
 ちゃんと聞いてたかな?
 そんなんで、店やっていけるの?」
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