止まない雨はない
恭哉さんはやさしく私を抱きしめて・・・

ゆっくりと服を脱がせてくれた・・・


下着姿になった時、私は少し震えた・・・


「ゆり・・・いまゆりを抱きしめているのも、キスをしているのもこの俺だ・・・
 ゆりと結婚するこの俺だ。」


私の震える手を恭哉さんの大きな手が包み込みそして私にキスをくれた。


震えが完全に止まることはなかったけど…

それでも、恭哉さんを受け入れることを怖いと思わなかった。



大人の関係になる事の手順は知らないけど…

痛いこともなくて、なんだかふわふわした気持ちになっていた。


「ゆり・・・俺とひとつになろうな・・・」


そう言って、恭哉さん自身が私の中に入ってきた…


恭哉さんが入ってきた感触ははっきりと分かった。

痛くないと言えばうそになる・・・

でも・・・でも・・・


涙ができほど幸せを感じた・・・

恭哉さんとひとつになれたことが。



かおりちゃんの言うとおりだった、

痛みより先に幸せを感じることができた。

幸せを感じながらの痛みはその痛みすらも幸せに感じた・・・
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