止まない雨はない
「笠原くん…これまとめておいてくれるかい…」


そう言ってきたのは、会社でも異例の速さで出世したと言われる岡村課長。

みんなの話だと30歳らしい…

確かにこの年で課長は異例だと私も思う。

周りの女の子はかっこいいって言ってるけど、私はそれが良く分からない。


それに、正直この人私は苦手だ。

若い男性だから…。



『分かりました。期限はいつまででしょうか?』



「明日までで大丈夫だから…よろしく。」



岡村課長はそう言って私の側を離れて言った。

やっと息が吸える…正直それくらい嫌だった。


緊張するっていうか…怖いのだ。
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