その羽で、
俺の『防御』があいつの心に届いたんなら、少なくとも後悔はしてねぇ。


勿論これは俺の憶測。

あの"ありがとう"の意味は未だに分かっていない。いや、もしかするとあの言葉の意味は………




「羽須美ー?……チッ、仕方ねぇな」




ユウの言葉なんか聞こえず、羽須美は過去の思いにトリップしていた。


だが、



「よいしょっ…と、うおりゃッ!」



ーずがんッ、嫌な音が響くと同時に。



「~~ッ、アイッデー!!」



両手じゃないと持てない大きさの石(つーか岩?)が、羽須美の頭に直撃した。


ちょっ、ユウくん何やってんのっ。

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