その羽で、
しかし、直撃したにも関わらず、羽須美に目立った外傷は見られない。

脳震盪の一歩出前までの衝撃はあったようだが。


頭を押さえる羽須美の横にて。ユウは岩を脇に抱えてなにやらブツブツ呟いてらっしゃる。



「うーん…やっぱ『防御』の魔法使いだから体が頑丈なのか?いやそれとも今は封印(包帯)を解いた状態だから無意識に『防御』を発動したとか…」


「いやソレ以前になにしてんのっ?!
一歩間違えりゃあ殺人未遂なんだけどっ!」


「安心しろ。俺は医者だ」


「いやだからその医者が何しちゃってんの?!」



もはや涙目でツッコむ羽須美であった。

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