その羽で、
『防御』のツンデレ疑惑



いそいで戻ってみれば仕事仲間みんなが羽須美を見た瞬間ニヤニヤしだした。

はっきり言ってキモかったが、うん、羽須美は絶対そんなこと口にしないぞ。


しかし現場の組長の一言で、羽須美はすべてを理解した。



「おおっ?羽須美、お前もやるじゃあねえか。花束貰うなんてよう。

………で、相手はどんな女性だ?」


「……………はっ?」



ちょっ違います誤解ですっ。


弁解しようと羽須美が口を開くが、なんとタイミングの悪い。



「あのー、すみません」



なぜかユウが現場に現れた。

なんの用かと見てみれば、片手に羽須美のケータイがあるではないか。



「羽須美がケータイ忘れてたみたいなんで、届けにきました」

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