その羽で、
その予感は的中して。



「んもうっ、ダーリンったらケータイ忘れちゃ駄目でしょっ?ほんとにドジっ子さんなんだからあ~~(笑)」



ぶりっ子真似をするユウはなんともノリノリだ。つか(笑)てなんだ(笑)て。



「それじゃあまた後でねっ。

だ・あ・りん」



はあと、ぷらすウィンク。

おまけに羽須美を残して元凶は立ち去っていくのだから、なおタチが悪い。



「わー!わー!すっごいラブラブじゃないですか羽須美さんっ。いいなあいいなあ」


「いやだから……!」


「まあそんな照れるなって、な?」


「あああーもうっ!別にそんなんじゃないですからっ!」


「いやいやいや、こんなときにツンデレ発動しなくてもいいんすよ?」



どうやら、『べ、別にそんなんじゃないんだからっ!ツンっ///』と仕事仲間には聞こえたらしい。


ツンデレというワードに一瞬ぴたりと動きを止めた羽須美だったが、それも一瞬。



「~~っ、ツンデレゆーなっ!」



それからしばらく、羽須美は彼女ネタでいじられたという………。

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