ポチ先輩の裏の顔。
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「で、ここの2をこっちに持ってくる。ここまで分かるか?」
分かんないし。
もう4時間目かー...。お腹すいたー。数学って時間経つのすっごい遅く感じるんだよねー...。
はぁ...。なんかおもしろいことないかなー...。
トントン
「ん?」
後ろから肩をたたかれる。
と同時に指が私の頬に刺さった。
「なっ...なにそれ古っ」
もちろんそんなことするのは後ろの席の翔太だけ。
ほんっとガキなんだから...。
「今お前おもしろいことないかなーとか考えてたろ?」
ギクッ
「て..てれぱしー!?」
翔太にそんな能力があったなんて...!お姉ちゃんしらなかったよ!!
「あほか(笑)顔に出てるんだよ、」
「...え。」
翔太...。それ逆の意味分かってるのだろうか。
「そ、そんなに私の顔みてるの...(笑)ぶふっ」
「んなっ...!!ちげぇよ!!勘違いすんなっ」
はは(笑)照れてる照れてる!
「おい!宮野赤城!!またお前らか。静かにしろ!」
「すみませーん」
顔を見合わせて笑う。
なんだかんだいって翔太と話すの好きなんだよね。