ポチ先輩の裏の顔。




__



「...はぁ。おもいー..!」



そりゃ40冊もあるもんねっ...。もう!重すぎ..!

廊下を通り抜け第2校舎に入る。


角を曲がったらー...




「あった、理科室」



ガララ...


うわっ...暗。



「よいしょっ」


すぐそこの机にノートを置いた。


ふー...。重かった。

って早くしないとお弁当食べる時間が!


急いで理科室を出た。









だけど、

私は立ち止まってしまった。







「よ、呼び出してごめんね。」





すぐ曲がった廊下のすぐ近くの体育館裏。



....まさかの告白現場....ですか。





反射的に隠れてしまう。




「...私ずっとポチのこと好きだったの」





ポチ...?

私は間からすっと除く。



さっきみえなかったけど、あのくせっ毛。後ろ姿だけど間違いなくポチ先輩だった。





「ッ....」



こんなところに出くわしちゃうなんて...。

私のぞき見なんて趣味じゃないのに!


...ポチ先輩なんて答えるんだろう。







「ごめん」






....ほっ。


よかった。


って何ほっとしてんの!好きじゃない好きじゃないっっ///



...けど、相手の女の子すごく可愛いのにな..。





「そ、そうだよね!ポチと私が釣り合うわけないじゃんね...。」



女の子の目に涙がたまっていく。





「返事くれてありがとう!ごめんねっっ...」







そういって私の方に走ってくる。


ッ...。






....よかった。泣いていたからか私には気付かなかったみたい。






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