ポチ先輩の裏の顔。



_________



「...っはぁ」



教室に入り席に着く。


朝からほんとに疲れた。

女子からの視線はすごいし。もちろん男子からも。



「なんで、こーなるのかなぁ...」


なんてため息ついているといつものあの声が後ろから聞こえる



「おいっ」


「んー?...げっ、翔太」


後ろを振り向くとやっぱりいたのは翔太。



「お前今日朝みたぞっっ...!どういうことだよっ」


うわっ...見られてたか。



「...そのまんま」


「っ...はぁ!?おまっ.,..ポチ先輩だぞ!?」


「うっさい!声でかいわッッッ」


皆にきこえるじゃん!ってもうほとんど噂まわってるだろうけど。



「付き合ってんの...?」


「...う、うん」



「....お前とポチ先輩がねぇ!つっりあわねぇな(笑)」



わ、分かってるわっ!



..「私だって付き合いたくて付き合っ...「沙帆ー!!」




付き合いたくて付き合ったわけじゃない。そう言おうとしたときにクラスメイトの女の子に声をかけられた。



「ポチ先輩がよんでるよっー//」


顔を赤らめて私を呼ぶクラスメイト。....ってポチ先輩わざわざきたの。



ドアで笑顔で待っているポチ先輩のところに駆け寄る。

ああ...クラスメイトの視線が痛い。



「...なんですか」


「これ」



スッと紙を渡される。

紙にはアドレスが描かれていた。



「これ...」


「俺のメアド!登録しといてね。...それと絶対返信しろよ」


最後の方は小声でいったな。


「はいはい。分かりました」


「ん、じゃあね!」




そういっていつもの笑顔で手を振っていった。





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