ポチ先輩の裏の顔。
ピンポンパンポーン...
放送の音が学校に響いた。
『2年B組松谷未来さん。支給放送室まできてください』
聞こえてきたのは放送部の顧問の田中先生の声。
「えっ、私?」
横で未来がビックリしている。
「あっ!台本持ってくるの忘れたのかも...すぐ終わるから待ってて!」
「あ、うん分かった。」
そういって未来は校舎の方に走って行った。
グラウンド前で残された私は一人。
「...ヒマだなぁ」
そういいながらサッカー部の姿をみていた。
汗をかきながら走っているサッカー部員。
さっきまで休憩時間だったのに...。もう終わったんだ。
短いなんてかわいそうだなぁ..。
「キャー!!ポチ先輩かっこいいー!!」
「竜也せんぱーい!!」
「キャー!!」
女子の歓声が響く。
部活のない子だって放課後残ってサッカー部を見に来る子までいるのだ。
サッカー部はイケメンが多い。
とか言われている。
「....」
...確かにちょっとかっこいいかも。なんて、